
With/Afterコロナ時代、時間に制約がある人ほど可能性が広がる
新型コロナウイルスの感染拡大により、働き方やキャリア観が大きく変わったという方も多いのではないでしょうか?
かくいう私もその一人です。昨年末に2人目を出産、在宅でできる仕事は少しずつ再開していたのですが、ありがたいことにお仕事のご相談も増えてきて、そろそろ下の子も保育園に入園させてフル復帰したいなと思っていた矢先のコロナ禍。復帰どころか上の子の保育園も休園になり、働き方をまるごと再考せざるを得なくなりました。
コロナが収束するまで、仕事なんて無理かな。そもそも収束はいつなの?その前に、保育園が再開しないとどうにも動けないよね・・・そんなことを考えながら悶々としていた時に、いつも勉強させていただいている法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴先生にAfterコロナ・Withコロナ時代のキャリア観についてインタビューさせていただきました。
詳細はWeb記事「緊急特集 Withコロナ時代のオンライン教育・テレワーク」を読んでいただきたいのですが、乳幼児を抱える母としても、勇気づけられるお話ばかりでした。
なかでも、特に印象的だったことをシェアさせてください。
育児や介護で制約があった人の可能性が広がる!
「今回働き方が変化することで、育児や介護などで制約があった人のキャリアの可能性も広がると考えています」(石山先生)
まさに、今実感している最中であり、そうなってほしいと願っていることです。実はこのインタビュー自体、赤ちゃんをシッターさんに見てもらっている間にZoom取材したもの。通常なら難しかったことが、働き方の変化によりできたことのひとつでした。
また、私は企業研修講師もしているのですが、企業研修はこれまでリアルが前提で出張や残業も多いため、登壇できるのはまだ先だと考えていました。しかし、コロナ禍で研修のオンライン化が一気に進み、それに伴い短時間のプログラムも増え、受けられるものも出てきました。
オンライン化やテレワークが進み、限られた時間帯でも、条件つきでも、柔軟な働き方でやりたい仕事ができる可能性を感じています。
そもそも、コロナ以前から「働く」か「働かない」か、それも「めちゃ働く」か「完全に休む」かの二者択一を迫られる社会に、会社に、葛藤を覚えていました。仕事も会社も好きだったけれど、30代半ばで独立したのはそんな理由もあります。
スキルシェアの活用が増える
「今後の状況は不透明な部分が多いですが、スキルシェアの活用は増えていくのではないかと思います」(石山先生)
スキマ時間に自分の得意なことを教えたり学んだりするスキルシェア。スキルシェアサービスも多くあります。
実は私も昨年ストアカに講師登録したのですが(これも石山先生とお仕事させていただいたことがきっかけです)、妊娠出産で対面講座の開催は難しく、全く活動できていませんでした。しかし、コロナ禍で講座のオンライン開催が解禁され、試しに企画したところお問合せが増え、ステイホーム中に数回だけですが開催することができました。
時間と場所の制約が取り払われ、講師として教えるハードルも生徒として学ぶハードルもぐんと下がったように思います。
オンラインとオフラインのハイブリッドが加速
「今後はオンラインとオフライン(リアルな場)を融合したハイブリッドが加速すると考えています」(石山先生)
研修のオンライン化が一気に進んだと書きましたが、もちろん場に集合しての研修はこれからも残るでしょう。面接やゼミ、セミナーなども同じで、実際に集い、見て聞いて話すことでしか得られないものがあることは、経験からもよくわかります。
でも、ハイブリッド化されることで選択の幅が広がるのも確か。ステイホーム中にいくつかオンライン講演会に参加したのですが、赤ちゃんを抱きながら(時々立ってあやしながら!)聴講できるなんて、コロナ以前には考えられませんでした。最近ではどんなに興味がある講演でも、子どもの預け先の調整を考えると申し込むのに躊躇してばかりだったので、ゆるやかに参加できる良さを実感しました。
コロナ収束後も、講演会やイベント系はぜひハイブリッド化してほしいです。例えば、乳幼児保護者を対象にした講演会をオンラインでも同時配信してくれると、参加のハードルがめちゃくちゃ下がるはず。
With/Afterコロナ時代、時間に制約がある人ほど可能性が広がる
With/Afterコロナ時代、先生がおっしゃるように、働き方やキャリアの選択肢はどんどん広がっていくと思います。というか、そうであってほしいです。
先日、時短勤務中のワーキングマザーの友人が「これを機に、時間ではなく成果でちゃんと評価されるようになってほしい」「小さなパワーでも生かせる場がどんどん生まれてほしい」と言っていました。
コロナの影響は大変なことばかりですが、働き方やキャリア観に関しては、これまでいろんな制約を感じていた人こそ、チャンスにできればいいなと思います。小さな一歩ですが、私も前向きに歩いていきたいです。