LIFE SHIFT | 100年ライフをどう生きるかを家族で考えてみた


LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」という本が話題だ。我が家では「この本について話し合いたい!」「どう思ったか感想を聞いてみたい!」という本をお互い課題図書として推薦し、読んだ後に感想をシェアすることになっている。その時々でなんとなく共通の「テーマ」みたいなものがあって、最近では「働き方」や「教育」、「テクノロジー」「お金」あたりかな。

数年前に発刊された前作「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」は自身のワーク・シフトのきっかけにもなった。今作も発売当初から気になっていたけど出産直後だったのでひと足先に夫が読み終え、ようやく私も読み終えたところ。

この本の問いは

「人生100年時代に今のままの働き方、生き方で本当にいいの?」

私たち夫婦はわかりやすく「お金どうする?」という話になったけど(笑)この本のテーマはもちろん「お金」などの有形資産だけじゃない。(それでも本書の大部分でお金について触れていることからわかるように大きな要素の1つなのは間違いない)「スキル」「知識」「友人」「家族」「健康」・・といった無形資産も含めた「資産」をどう管理するかだ。

そこでカギになりそうなのが「柔軟性」だ。

  • 例えば働き方
100年時代に重要になるのは、長く働くこと、働き続けること。
祖父母や親の世代よりはるかに長い勤労ステージを、すべてを仕事に捧げながらずっと全力で働くなんて非現実的な話。私自身、24時間年中無休の世界を経験したからわかる。一時なら無理が効くかもしれないけれど、ずっとは無理。それに、テクノロジーの変化が激しい時代に、ひとつの会社、ひとつの職種で50年(やそれ以上)生きながらえるのはそもそも厳しいだろう。そこで柔軟な働き方の可能性が広がる。私自身今トライアル中なのが、組織を介さず働くこと(本書でいう、ギグ・エコノミー)。ライフステージの変化の只中にいる今、この働き方はとても合っている。でも長い人生、働き方は変わるかもしれないし、仕事も変わるかもしれないし、また組織に属すこともあるかもしれない。

これからの時代、多様な選択肢を持つこと、それが可能になる環境づくり、知識やスキルの更新は必須項目になってくるのではないかと思う。

  • 例えば教育。

自分の子供が受ける(受けるべき)教育は、私たちの頃の教育とは違うはずだ。これについては私自身もずっと考えてきたし、現場で実践もしてきた。将来どんなスキルが必要になるかを言い当てることはできないけれど、ヒントはいくつもある。一部の学校や先生たちはすでに始めており、目に見えた成果も上がっている。ひとつは本書にも取り上げられているけど「イノベーション」や「創造性」。
なんでもすぐに検索できる時代に、教科書の丸暗記が意味をなさないことは明らか。

そもそも100年ライフを通して、ひとつの専門分野だけで100年ライフを生き抜けるとは思えない。私も今専門のひとつとしているITは社会人(それも30代)になってから、仕事上の大きな変化がきっかけで身につけたもの。10年前は自分がITを仕事にしているなんて想像すらしていなかったからなぁ。そして今の子供たちは、私たちが経験している以上に早いスピードで変化を経験するだろう。新しい知識やスキルを身につける頻度は私たちの比じゃないはず。

じゃあ学校教育はどうあるべきか?

私は汎用スキルの重要性がますます高まると思っている。文部科学省がこれから求められる力として示している思考力・判断力・表現力のような、生きるうえで土台となる汎用スキルは訓練して身につけられるものだと思っている。あとは言葉の力かな。夫は数学と科学、特に小学校までは算数が基礎だと主張している。さて、我が子の教育はどうしようか。

ほかにも家族、友人関係、健康など意識すべき重要なテーマはたくさんある。本書にもあるように、未来を正確に予測できる人はいない。楽観論と悲観論どちらのポジションを取るかでも大きく異なる。だからこそ柔軟性と選択肢が必要なのだ。

私たちは、自分たちが思う以上に自由なんだと思う。だから、その時その時でベストな選択と決断をして、誰のものでもない私の100年ライフを描いていくことが大事なんだ。