未来

あの頃の未来に|今は未来につながる


高校生の時、SMAPの『夜空ノムコウ』が流行っていた。
未熟で、そのクセ自意識過剰で、ささいな出来事にいちいち反応していたあの頃、歌詞のひとつひとつが胸に響いたのを覚えている。

いつだったか(たぶん、20代の終わり頃だったと思う)高校時代の友人が、「あの頃の未来にちゃんと立っているのかなぁ」とぽつりとつぶやいた。

ドキッとした。大人になって、夢がいくつか叶っても、私たちは相変わらず迷っていたし、焦ってもいた。

描いていた未来とは少し違う気がする。それでも、あの頃と今、今と未来がちゃんとつながっているという感覚だけはあった。

思い通りにいかない出来事に「こんなはずじゃなかった」と嘆いたり、選ぶはずのない選択肢をいつの間にか選んでいる自分がいたり、20代、30代の女性の人生は、予想もつかないことだらけ。でも、それはリセットでもなんでもなくて、「今」の積み重ねの先にあるもの。心の奥底にたたみこまれていたはずの遠い記憶が、ふとした瞬間に力を与えてくれたり道を照らしてくれたりするのはきっとその証拠。

年下の友人に悩みを相談されて、ふとそんなことを思い出した。