「おんな城主 直虎」大河ドラマと親子のコミュニケーションと

「おんな城主 直虎」大河ドラマと親子のコミュニケーションと


大人というものは「子どもは大人の言うことを聞くべきだ」と思いがちだけど、言うまでもなくどんな小さな子どもでも、考慮するに足る意思と能力を持つひとりの人間だということを忘れてはいけないと思う。

なぜそんなことを考えたかというと、2017年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」を見ていたら、井伊家当主の父・直盛と娘のおとわ(のちの井伊直虎)のコミュニケーションのあり方がとても印象的だったから。
子どもだから、女だから、ではなく、「お前はどうしたいのか」と意思を確認しているし、やむを得ずことを進める時もちゃんと向き合って納得させようとする。直盛はおとわをひとりの人間として尊重しているのだ。主君や親の意見は絶対だったであろうあの時代(500年近く前)で本当にそうだったらすごいね。

日本の子どもたちの自己肯定感が低いのが気になっているということを以前書いたけれど、もしかしたらこういう子どもの頃の親子のコミュニケーションのあり方も大きく関係しているのかもしれない。なぜなら、子どもの意見を尊重するというのはすなわち、「あなたには、あなたに関することについて決定する力があるよ」「あなたを信頼できるひとりの人間として見ているよ」というメッセージそのものだから。たとえ、子どもの主張通りにならなくても、そのメッセージこそが自分の力を信じるきっかけになるように思う。

自身の子どもの頃を振り返っても、決断を要する時や何か問題が起こった時に親や先生達に「あなたはどう思う?」と聞かれると誇らしげな気持ちになったものだ。

大人にとっては時に忍耐を必要とするかもしれないけれど、子どもの周りにいる大人の存在はとても大きい。だから、大人自身も自分の持つ力を信じて子どものサポートをしていくことが大事なのだと思う。