村中みんなで

It Takes a Village|あなたにとっての「村」は何ですか?


「It Takes a Village」という有名な言葉がある。元々はアフリカの諺で「村中みんなで」という意味を持つ。ヒラリー・クリントン氏の著書のタイトル「村中みんなで」にもなっているので、ご存知の方も多いかもしれない。

一般的には、”It takes a village to raise a child.”(ひとりの子どもを育てるには村中みんなの知恵と力が必要だ)といった文脈で使用されることが多い。この言葉を知った時から心の奥底に強く残っていて、サイトのタイトルにもしている。

「教育」や「子育て」に限らず、この言葉は幅広い意味を持つと思う。私は、この言葉の本質は「コミュニケーションとコラボレーション」だと思っている。人は誰もが、コミュニティの中で育ち、学び、誰かに支えられ、誰かを支えながら生きてゆく。その時々の「村」は違うかもしれないけれど、私たちの人生に「村」は必要なのだ。

10代後半から20代前半くらいまでは「ひとりで生きていくの。そんなこと全然平気よ」みたいな顔をしていた時もあったけど、なんて浅はかだったんだろうって今は思う。「村」なくしてはきっと一秒だって生きてられないのに。

だから、時々は考えてみたい。自分にとっての「村」の存在について。私にとっての「村」は家族であり、女ともだちであり、仕事仲間だ。直接面識はないけれど、憧れのあの人も私にとっては「村」のひとり。
そして同時に「村」の一員としての「私」にも意識が向く。何か困難なことが起こった時は、ちゃんとコミットしたいし、私が経験した大切なことを子供たちに伝えていきたい。

なんだかそう考えるだけで力が湧いてくる。たった15文字の言葉が、時代も国も文化も超えて生き続ける理由がわかったような気がした。