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Watson Summitへ行ってみた|コグニティブの時代に


ここ数か月プライベートの大きな変化があって(ポジティブなヤツですが)、仕事以外は一文字も読みたくない&書きたくない状態になっていたのでかなり久しぶりの更新です。

先日IBM Watson Summit 2016(2016年5月24日~26日)に参加した。
「ようこそ、コグニティブの時代へ。」というキャッチコピーからもわかるように、コグニティブ・ビジネスと、それを支えるプラットフォームとしてのWatsonにフィーチャーしたイベントだった。

コグニティブ・ビジネスとは、自然言語や文書、映像、ソーシャルメディアなどのデータを、システムが人と同じように理解し、分析することで、価値あるものを生み出すというもの。「人と同じように」というのがポイントで、単に情報を処理するのではなく、システム自らが論理的に推論したり、学習したりするというのが画期的だ。

これまでのコンピュータは、自然言語やソーシャルメディアで飛び交う雑多な情報など、ゆらぎのあるものは正確に処理できなかったけれど、Watsonはかなりの確度で分析できるようになっている。身近な例で言えば、ソフトバンクやみずほ銀行などの店頭やコールセンターで活躍しているペッパーもその1つ。常に学習を続けていくので、できることはどんどん増えていく。

イベントでも様々な最新事例が紹介されたが、特に印象的だったのが

  • 医療分野

での活用である。

医療の発達は目覚ましく、毎年発表される論文も何十万件。新薬もどんどん開発され、それらの成分量や副作用などの情報量も膨大だという。忙しい医師や薬剤師が目を通し、記憶できる情報量には限界がある。そこでWatsonの出番。何千万本の論文やデータを読み込んだうえ、医師などからの質問(音声やチャット)に対して理解、分析したうえで瞬時に情報提供まで行うのである。患者データとの照合もできるので、一人ひとりに最適な治療方法も見出すことができる。

テクノロジーは業界の壁を超えるから、医療以外にも教育やビジネス、社会問題などにも広く応用できるだろう。

人間だけでは解決できなかった課題をテクノロジーの活用で解決できるようになる未来。もちろんそれを活用する人間の進化も問われるとは思うが、この転換期に立ち会えることにワクワクする。